自宅で簡単! ネクタイの正しい洗い方のポイントと注意点

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自宅で簡単! ネクタイの正しい洗い方のポイントと注意点

自宅で簡単! ネクタイの正しい洗い方のポイントと注意点


日々のビジネスから社交の場まで、スーツスタイルにはネクタイが欠かせません。
日ごろから同じネクタイを繰り返し使っていると、小さなシミや手垢など、意外と目立たない汚れが蓄積しています。

今回は自宅でネクタイを洗う時の手順やポイント、事前におさえておきたい注意点をご紹介いたします。

おさえておきたいネクタイの洗い方 ポイントと注意点

おさえておきたいネクタイの洗い方 ポイントと注意点


① ネクタイの素材を確認 ネクタイに限らず衣類には、素材によって適切な洗い方が存在します。
正しい洗濯法を選ばないと、生地を傷めてしまう可能性もあるのです。
ネクタイによく用いられる素材は、シルクやウールといった天然繊維、またポリエステルなどの化学繊維の2つに分けられます。

② 色落ち・シワのつき具合を確かめる
正しい洗い方を確認した後は、その洗い方で本当に色落ちしないか、極端なシワが発生しないかなどをテストします。
ネクタイの中継ぎや小剣の裏側など目立たない場所に、洗剤を少量つけるなど
③ 大きなシミ・油汚れを落とす
まずはシミや黄ばみなどの目立つ汚れを落とすために、油を溶解する「ベンジン」を使いましょう。
ベンジンは石油から生成された揮発性の溶液です。マスクを装着して十分に換気した状態で使ってください。
タオルの上にネクタイを置き、別のタオルにベンジンを少量つけて、汚れをポンポンと叩きだします。
汚れがタオルに移ったら、清潔な部分に場所を変えて続けてください。
汚れが目立たなくなったら、その周辺にも軽くベンジンをつけ、生地に染み込んだ汚れを抜き取りましょう。

④ 50度くらいのお湯で浸け洗い
大きな汚れが落ちたら、洗剤を溶かした50度ほどのぬるま湯に浸けておきます。
沸騰したお湯に同量の水を混ぜて、少量(湯の1%程度)の液体洗剤を入れると適温になります。
固形洗剤は溶け残りや固まってしまうことがあるので、浸け洗いには液体洗剤を使ってください。
この状態で5分程度放置して、次の揉み洗いに移行します。

⑤ ゆっくり丁寧に揉み洗いする
生地を浸け置いたら、汚れを絞り出すように「ゆっくり丁寧に」揉み洗いしてください。
ネクタイを指で揉むように洗ったり、両手で生地を挟み込む押し洗いします。生地を乱暴に絞ったり、引っ張るように扱ってしまうと、乾いた時に型崩れしてしまうので注意しましょう。
水を交換しながら揉み洗いを繰り返し、汚れた水が出なくなったらすすぎ、ネクタイを手で挟み込んで水を押し出すように絞って次の行程へ。

⑥ 半日~1日ほど陰干しする
ネクタイを絞り終えたら、半日から1日程度ハンガーに吊るして陰干ししておきます。
この時生地にシワが寄っていても無理に伸ばしてはいけません。
衣類用生地は水に濡れると膨張し、乾燥すると元に戻ります。
次のアイロンがけまでは、生地が自然に乾くのを待ちましょう。

⑦ 素材ごとに適温でアイロンがけ
ネクタイが乾燥したら、低温のスチームアイロンで生地を伸ばします。
まずネクタイの裏に当て布を敷いて、150℃前後の低・中温でスチームをかけます。
これ以上高温だと、繊細なシルクや化学製品のポリエステルは溶けてしまう可能性もあるので注意しましょう。

次にアイロンを生地から1~2㎝離し、スチームだけを吹きかけてください。
裏地をアイロンがけしてから、問題なければ全面も同様にアイロン掛けしましょう。
最後に生地が完全に冷めるのを待って、いつも通り収納してください。

ネクタイを自宅で洗えることや、正しい洗濯の仕方はあまり知られていません。
素材や造りのしっかりしたネクタイは、適切なメンテナンスをすれば長く愛用することができます。
お気に入りのネクタイには、定期的にお手入れをしておきましょう。

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